ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町長室へようこそ

町長室へようこそ

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月1日更新

9月 町長あいさつ

 

 また台風の季節になりました。台風9号は影響が少ない予報ですが、10号は大きな台風になるというニュースが流れていました。愛媛も直撃を受ける可能性があるので、情報を収集しながらしっかり対応していかなければなりません。浸水や土砂崩れなどの災害が起きても、内子町から1人の犠牲者も出さないといつも言っていますが、今回もその覚悟で対応していきますので、皆さんもよろしくお願いします。

 先日、道の駅からりの役員会と道の駅せせらぎの株主総会がありました。2つの決算状況ですが、せせらぎの年間6000万ほどのお金が動いていて、黒字となっています。からりも直売所のリニューアルをしましたが、本当によく頑張って黒字でした。しかし、今年の4月頃からはコロナ禍の影響で、非常に苦戦をしています。

 私は役場で働くようになって47年ほど経ちますが、地域の農業に関わる仕事を多くしてきました。中でもからりは、計画の段階から携わっていて、支配人も何年かしましたし、町長になってからも代表取締役会長として関わり続けています。

 産業振興課に所属していた頃、この地域の農業を私たち役場職員がどう関わって発展させていくかを職員同士で真剣に議論しました。地域の農家を回りながら、生産した農家の人たち自身が値段をつけて売ることができればもっとやる気につながると思うなど、いろいろなことを農協や農家の皆さんとも議論を重ねていきました。

 その中で「内子町知的農村塾」という勉強会を立ち上げました。春から秋にかけては農業が忙しいため、1月から3月に5回ほど、全国から有名な講師の先生に来ていただいて毎年行っています。中でも、日本の農業振興の大黒柱である今村奈良臣先生は来ていただくのが非常に難しかったです。私がお願いをしたときには、仕事でインドネシアにいらっしゃったので、その事務所まで電話をしてやっと了解をいただきました。そして話を聞くだけではなく、現場を見る研修もしました。日本一の柿の生産地である福岡県朝倉市甘木や海外にも研修に行きました。私は同行できませんでしたが、ドイツやフランス、イタリアに行ったときには、農家の人々はどんな物を食べてどんな暮らしをしているのか、若者の農業に対する考え方などを学びました。次は農家の女性たちがファーマーズマーケットを勉強したいということで、ニュージーランドとオーストラリアに行きました。道路沿いに出店されているマーケットを見て、経営の仕方などを学んだほか、オーストラリアではビクトリアマーケットという大規模な市場を見に行きました。

 農家の皆さんと一緒にいろいろなところに行き、議論を重ねて今の内子町の農業を組み立ててきたのです。どうしたらもっとお金を稼ぐ仕組みができ、農家の皆さんが幸せになるのかを常に頭の隅に置いて仕事をしてきました。柿や栗の剪定時期になったら、のこや剪定ばさみを持っていき、剪定の仕方を教えてもらいました。田んぼの時期には苗の成長などの話をしてコミュニケーションを取ってきました。私はやってきたことが全てベストだったとは思っていませんが、常に自分の目線や心を現場に向けて取り組んできたという自信はあります。事業をするときに、地域の人たちをよく見て、しっかりと繋がっていることも大事ですが、さらに実現に近づけるためには、県や国、大学の人との人間関係を築いて情報を得ることも大切です。その情報の中から必要なことを自分なりに整理をして地域の皆さんに伝え、議論をしていくことを繰り返します。法政大学の岡崎先生や東大名誉教授の大森先生など、非常に高いレベルから地域を見てくれる先生たちとのつながりはとても大きな財産となりました。そして全国の自治体でも同じように一生懸命取り組んでいる職員がたくさんいます。栃木県茂木町や長野県小布施町などには、頑張っている職員や町長がいて、いろいろなことを教えていただきました。

 コロナ禍で非常に重たい空気が流れていると思います。地域も今までのように行事ができなかったり、縮小をしたりと大変な状況です。しかしこういう時期だからこそ、しっかりとアンテナを立てて、自分を磨いてください。可能な限り、地域の皆さんといろいろな話をしてください。農業や商店街、町全体の未来について、地域の皆さんと練り上げていってほしいです。皆さんのこれからの頑張りに期待しています。

令和2年9月1日