本文
令和8年7月1日
7月に入りました。梅雨の真っただ中でぐずついた天気が続いています。現在のところ災害が発生するほどの大雨は降っていませんが、これからが本番だと思います。十分に注意してください。
さて、ドイツ・ローテンブルク市(以下、ロ市)との姉妹都市盟約締結15周年の記念事業に参加するため、6月25日から30日まで現地に行ってきました。遠くドイツとなぜ交流が続いているのか、皆さんもご存じだとは思いますが改めてご紹介します。内子町の八日市・護国の町並みは、昭和57年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、本格的な町並み保存活動が始まりました。昭和61年には、保全に取り組む意義を勉強するためにシンポジウムを開催します。そこで「中世の宝石箱」と呼ばれ世界的に有名なロ市から当時の市長だったオスカー・シューバルトさんを招き、講演してもらいました。市長は第2次世界大戦で多くの建物が破壊され焼失したこと、市民が自分たちの力で歴史や文化を守ろうと再建したこと、結果として世界中から観光客が訪れ、経済活動にも結びついていることなどを紹介しました。このことがきっかけで、内子町とロ市では行政だけでなく民間人同士の交流も行われるようになり、平成13年に友好都市盟約、平成23年には姉妹都市盟約を締結しています。
10周年の際は新型コロナウイルスの影響で記念事業が実施できず、今年、15周年を祝うことになりました。今回は内子町から29人がロ市を訪問しました。現地はとにかく暑かったです。ヨーロッパ全体を熱波が襲ったタイミングと重なり、気温は約40度。ロ市周辺は基本的に夏でも気温が低いため、ほとんどの施設や住宅には冷房設備がないそうです。式典当日の昼にはローテンブルク博物館の中庭で、市長をはじめ多くの人に「お茶会」を体験してもらいました。皆さん初めての体験で、とても喜んでいました。準備をしてくれた皆さん、ありがとうございました。夕方から交流会があり、歴代市長など関係者が一堂に会して立食パーティーが行われました。これまで内子町に関わってくれた多くの皆さんに感謝を伝えながら、和やかな時間を過ごしました。
その後の記念式典では、クリストフ・レッシュ市長のごあいさつに続いて、私も「両市町は、文化的・歴史的景観やそこで営まれる暮らしを守ろうという同じ思いを持っている。そして今なお温かな交流が続いているのは、住民の理解と協力のおかげ。今後もさらに良い関係を築くとともに、ロ市と内子町のますますの発展を願っている」とメッセージを送りました。互いに確認書へサインをして、両市町の友好関係を育むことや相互交流を拡大していくことなどを約束しました。続いて、「内子こども狂言くらぶ」が内子町を題材にしたオリジナル狂言を披露しました。指導する狂言師の茂山千三郎さんと2人のお弟子さんが同行し、内子町から6人の子ども達が参加しています。実は今回、ロ市の子どもたちにも一緒に舞台に立ってもらうため、事前にオンラインで練習を重ねて本番を迎えました。息のぴったり合った演技に、終演後は会場からスタンディングオベーションが送られました。暑い中で大変だったと思いますが、堂々とした皆さんの姿に感動しました。ありがとうございました。この様子は翌日、現地の新聞でも紹介されたので、たくさんの人に知ってもらえたと思います。
今年の11月には、レッシュ市長などロ市の皆さんを内子町に招き、記念事業を行う予定です。市長は33歳と若く、今年5月に着任したばかりで、初めての内子町訪問です。町の魅力を存分に味わってもらい、さらに友情を深めたいと思います。皆さんももしかしたら町内で訪問団と出会うかもしれません。見かけた際は、温かい声をかけてもらえるとうれしいです。
しばらくすれば梅雨が明け、暑い夏に突入します。体調に気を付け、楽しいことも盛り込みながら夏を乗り越えましょう。今月もよろしくお願いいたします。たちが味わうことでジビエ料理が広まっていきますので、ぜひ皆さんも食べてみてください。