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令和4年8月1日 月初め式
新型コロナの発生から2年半が過ぎましたが、終わりが見えない状況です。今年中に収束しないかと期待を込めていましたが、第7波の猛烈な勢いで感染が拡大しています。中国のようにロックダウンすることはできませんので、一人一人が感染対策を行い、感染リスクを回避する行動をとらなければなりません。まだまだ飲み薬を誰でも利用できる状況ではありません。そのため現時点ではワクチン接種が有効な対策の一つです。現在、4回目のワクチン接種を行っていますが、これまで接種をしていない人の申し込みも増えてきています。ワクチンの効果はデータ上で実証されています。ぜひ皆さんに接種していただきたいと思います。
さて本日は、7月に行われた2つの事業についてご報告します。
まず「愛媛国際映画祭2022」です。令和元年から実施しているこの映画祭は、文化芸術の振興を図ることや、県内の各自治体を巡って交流を深めることなどを目的としています。今年は12月中旬にかけて県内11市町で映画が上映される予定で、その第1回目が7月23日に内子座で行われました。内子町では『坊っちゃん』と『風立ちぬ』といういずれも内子に関係のある2作品が上映されました。『坊っちゃん』は夏目漱石の小説を映画化したもので、八日市護国の町並みを舞台に1977年に制作されました。主役は中村雅俊さんで、明治時代の設定のため道路に砂をまいて撮影したとのことです。45年前の町並みを懐かしく見させていただきました。また『風立ちぬ』は2013年に公開されたスタジオジブリの映画です。実はその2年前、スタジオジブリのスタッフ30人程度が内子町を訪れて創作活動をしています。2週間の滞在中に町内のさまざまな場所を描いていただきましたが、映画にも内子の風景ではないかと思われる場所が出てきます。町内で描かれた作品はビジターセンターに展示していますので、ぜひご覧ください。
次に7月23・24日に行われた「町並み保存地区選定40周年記念事業」です。八日市護国の町並みは、昭和57年に全国で18番目に重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。今年が選定40周年ということで、記念事業を全国町並み保存連盟中四国ブロック大会と兼ねて開催しました。新型コロナの感染が拡大する中でしたが、参加者の皆さんには事前に抗原検査をお願いするなど、十分に感染対策をして実施しました。大会では記念講演や各地からの町並み保存の報告があり、意見交換を行いました。皆さんの声で特に多かったのが、空き家や高齢化の問題、そして今後の活用に関することです。町並み保存には継続した取り組みが必要です。同じ悩みを持つ仲間が一堂に会して議論できたことは意義深く、それぞれの地域がさらに輝くきっかけになったと思います。内子町もより良い町並み保存地区にしなければと思いを強くしたところです。
連日暑い日が続いていますが、体調管理に気を付けてこの夏を乗り切ってください。