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令和7年9月1日
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いています。群馬県では国内観測史上最高の41.8度を記録する地域もありました。全国的にも平均気温が過去一番の暑さになったようです。町内では果樹などの農産物が収穫期を迎えています。降水量が少なく、引き続き水不足が懸念されます。昨年のような被害が出ないことを願うばかりです。
私たちの住む地球は年々暑さが増しており、今後どうなるのだろうかと心配でなりません。世界の約150カ国では、2050・2060・2070年と目標年を掲げ、温室効果ガスの排出量実質ゼロを意味する「ゼロカーボン」を目指しています。しかしその取り組みには温度差があります。温室効果ガスの排出量を世界全体で見ると、約45%をアメリカと中国が占めていますが、両国の取り組みはニュースで報道されているとおりです。また戦争やその後の復興で大量に二酸化炭素が排出されるなど、世界で今起きている現実は、求められるスピード感と大きくずれていると感じます。この地球沸騰化を本当に止めることができるのか、大変危惧しているところです。
暑い夏でしたが、内子笹まつりやいかざき花火大会、小田燈籠まつり、寺村山の神火祭り、ワンツーツリーフォレストなど、各地域で皆さんが内子町を盛り上げてくださいました。町民はもちろん、観光客や帰省客など多くの人で賑わう様子は、人口減少が叫ばれる中にもエネルギーを感じられました。そして住民の皆さんの底力に感動しました。ありがとうございました。
8月4日、内子町議会議事堂で「こども議会」が開催されました。町内の中学校から選出された生徒14人が「こども議員」となり、そのうち1人は議長を務めました。皆さんから質問をいただき答弁をしましたが、町の未来を真剣に考え、堂々と発表する姿に感銘を受けました。子どもたちに明るい未来を、豊かで美しい地域を引き継いでいくため、より真摯にまちづくりに取り組まなければと決意を新たにしたところです。開催にあたり、準備などでご尽力をいただいた学校関係者の皆さん、保護者の皆さん、そして町議会に対し感謝申し上げます。
続いて、内子町の姉妹町村・沖縄県宜野座村との親善訪問交流事業についてです。旧五十崎町時代、姉妹町村縁組を締結した昭和48年度から始まり、今回で30回目の実施となりました。現在は隔年で小学5年生から中学3年生までの子どもたちが同村を訪問しています。今年度は11人の団員と引率者計14人が、8月9~12までの3泊4日、現地の子どもたちと交流を深めました。絆は最も価値のある財産となります。参加した子どもたちは今後、この出会いと絆を人生の糧として歩んでくれるものと信じています。
なお9月21日には「第11回内子町伝統芸能まつり」を共生館で行います。3年ぶりに宜野座村から2つの芸能団を迎え、獅子舞を披露していただくことになっています。たくさんの町民の皆さんにお越しいただければと思います。また12月には宜野座村の子どもたちが内子町に来てくれます。スキー体験などを計画していますが、万全の体制で受け入れたいと思います。
今後も暑い日が続くと思います。体調管理には十分気を付けてください。