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令和3年2月 町長あいさつ

ページID:0127212 更新日:2021年2月8日更新 印刷ページ表示

2月のごあいさつ (就任あいさつ)

小野植正久町長

 今回の内子町長選挙で当選させていただきました小野植正久(おのうえ まさひさ)です。副町長を退任して4カ月がたちますが、またこうして、まちづくりに携われることをうれしく思います。さらに魅力ある内子町になるよう力を尽くして参りますので、引き続きよろしくお願い致します。

 さて、私はこの選挙で地域を隅々まで回らせていただきましたが、改めて内子町の広さと、町民の皆さんがさまざまな環境の中で暮らされているという実態を見ることができました。その中で皆さんから数多くの意見や要望を聞きました。農林業の分野では後継者不足やイノシシなどの有害鳥獣の問題、商工業の分野ではコロナ禍で大きなダメージを受けたことや従業員不足などの問題、他にも子育て環境の改善や高齢者福祉の充実、インフラの整備などもありました。これらの意見をしっかり受け止め、取り組んでいきます。皆さんからの要望は、まさに私が公約として掲げていることであり、しっかり進めていく必要があると感じました。

 私はこの選挙戦で二つのことをお約束しました。

 一つは新型コロナウイルス感染症対策です。今までも国や県の支援を受けながら、感染防止対策や経済対策に取り組んできました。3密の回避や飛沫感染防止のための整備を今後も進めますが、4月ごろから各自治体でワクチン接種が始まります。このワクチンは短期間で投与しなければならないため、スピード感が要求されます。スムーズに進められるよう、体制を整えていきます。観光業や飲食業にも大きな影響が出ているので、引き続き商工会や観光協会、農協、森林組合などとも協議や連携をしながら対策に取り組みます。

 もう一つは人口減少や少子高齢化対策です。内子町は合併して15年が経過しますが、その間に5,000人弱の人口が減少し、現在の人口は約16,000人となっています。今後も対策をしなければ、20数年後には9,000人になると予測されています。人口が減少すると、経済が縮小して町が活力を失い、社会保障や地域コミュニティーの崩壊などが起こってきます。私たちの町にも関わる大きな問題です。今までもさまざまな取り組みをしてきて、移住者が増えるなど良い状況も出ているので、絶やすことなく、さらに拡大していくことが必要です。

 これらを実現するためには本年度からスタートしている第2期内子町総合計画の後期計画にしっかり取り組んでいくことが必要だと思います。この計画では「稼ぐ力をつける」と「住み続けられる町をつくる」の二つの柱にそれぞれ分野で政策を決め、目標値を設定しています。しっかり取り組んでいけば、人口減少や少子高齢化などの問題は必ず改善に向かっていくものと信じています。私は総合計画の中から八つの取り組みを重点的に進めていきます。

 まず一つ目が子育て支援とふるさと教育です。高校生までの医療費無料化や子どもを取り巻く環境の整備、継続したふるさと教育に取り組みます。

 二つ目が移住者の受け入れと企業誘致です。地域おこし協力隊などの外部人材の積極的な受け入れとテレワークやワーケ―ションができる環境の整備に取り組み、企業誘致につなげます。

 三つ目が農林業の活性化です。担い手を増やすためUターン者などへの助成制度の創設や、繁忙期の人手不足解消、インターネット販売の促進、収益が見込める優良品種の農作物への誘導など所得増に向けた取り組みを行います。

 四つ目が商工業の振興です。観光業などは新型コロナウイルスの影響で現在大変な状況ですが、必ず収束します。収束後のためにも地域資源を磨いたり、地域の魅力創出のために新深山荘や森家の整備を行ったりしていきます。観光客が増え、交流人口が拡大することで、これらの業務に関わる人を増やし、商業も所得の向上を図ります。子どもたちが地元企業へ就職するのを支援する制度も検討していきたいです。

 五つ目が災害対策です。避難所になっている自治会館の整備と、危険な老朽家屋の撤去、民家などの耐震補強工事の推進を図り、安全な町をつくります。

 六つ目が高齢者福祉と自治会活動の支援です。「地域包括ケアシステム」の構築と自立にむけた生活支援を地域と共につくります。また自治会活動が困難になっている地域も出てきているため、外部人材や集落支援員による地域を支援する新たな組織づくりを行います。

 七つ目が魅力ある風景や生活の基盤整備です。今までも取り組んできた美しい景観づくりは継続していきます。他にも歴史的な建築物とそれを修理して活用したい人とをつなげる新たな組織をつくって、歴史や文化を次の世代につなげていきます。また、道路や水路、水道などの生活の基盤整備や、山間部でのデマンドバスの運行検証を随時行い、移動手段の確保を図ります。

 八つ目が次世代技術の活用です。農林業分野では既にドローンの活用が出てきていますが、各分野でもICT技術の活用し、省力化などを図ります。他にも住民サービスの向上のために行政のデジタル化を促進し、利便性の向上を目指します。

 これらのことにしっかり取り組んでいきたいと考えています。政策の基本は町民の皆さんの意見を聞くことから始まるので、私もできるだけ現場に行き、多く意見を聞きたいと思います。町民の皆さんもぜひたくさんの意見をお寄せください。そして一人でも多くの人に内子町に住んで良かったと思っていただけるよう、全力を尽くして取り組んで参ります。皆さんのご理解とご協力をよろしくお願い致します。

令和3年2月8日


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