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内子笹まつりは内子町本町通り商店街の繁栄を祈るとともに、顧客への感謝の意味を込めて、昭和32年から開催しています。各店舗などが工夫を凝らして手作りした笹飾りは、内子の夏の風物詩。約50本の笹飾りが商店街を彩る風景は壮観です。開催される2日間は歩行者天国となり、笹飾りコンクールや笹踊りコンクールのほか、相撲大会や町並み撮影会など多彩なイベントを開催しています。内子笹まつりは「愛媛のまつり五十選」に選ばれ、毎年約2万人の人出でにぎわいます。
一抱え以上もあるくす玉や、輪飾り、吹き流しが装飾された笹飾りは訪れた人々に華やかな雰囲気を与えてくれます。
祭り2日目の夜は「笹踊りコンクール」が行われ、約30チームの踊り連が豪華な笹飾りの下を練り歩き、祭りを盛り上げます。
▷日時:8月6・7日(雨天で笹踊りが行えない場合は8月8日に順延)
▷場所:内子町内子 内子町本町通り商店街
いかざき大凧合戦は約400年の歴史を持った、内子町最大の伝統行事。凧糸に仕込んだ「ガガリ」と呼ばれる刃物で、相手の糸を切り合う白熱した戦いが見どころです。小田川をはさんで約500統の大凧が青空に舞い上がる光景は壮観で、見物客から歓声が上がります。毎年5月5日に行われるこの行事は、県無形民俗文化財に指定されています。
昔から五十崎地域では男の子が生まれると、初節句に近隣の人びとが集まって大きい凧を作り、初節句(端午の節句)に揚げて大いに祝ったといわれています。現在も「初節句行事」として受け継がれ、いかざき大凧合戦の日には、初節句を迎える子どもたちの家族を集めて神事を行った後、その子どもたちの名前が書かれた出世凧と呼ばれる大きな凧を、豊秋河原で揚げています。
縦約14m、横約12mにもなる大凧は間近で見ると、その大きさと凧揚げの迫力に圧倒されます。地元中学生など約100人が揚げる100畳大凧揚げの挑戦は毎年多くのお客さんを魅了します。
▷日時:5月5日(雨天時は延期)
▷場所:内子町五十崎 豊秋河原
平清盛の五女・登貴姫や平家の落人伝説にちなみ、先祖の霊を供養する夏祭り。牛車や山車、稚児行列、絵燈籠、太鼓台などが商店街を練り歩き、夏の訪れを告げます。小田川には1000個を超す燈籠が流され、川面を美しく照らす光景は幻想的。清盛寺住職による供養の読経が山里に響き、郷愁を誘います。
▷日時:7月最終土曜日 午後6時~10時(雨天決行)
▷場所:内子町小田 小田中央商店街
寺村山の神火祭りは六角山の下に幻想的に浮かび上がる「山ノ神」の火文字と「オヒカリ」と呼ばれる約4000の灯りが灯されます。文政6年(1823年)から続く伝統行事で、山の幸と秋の豊作を祈る思いが込められています。山里に轟く打ち上げ花火は夜空を美しく彩り、夏の思い出を作ってくれます。商店街には数多くの夜店が軒を連ね、地元の喜鼓里太鼓や有志によるライブ演奏などでにぎわいます。
▷日時:8月15日 午後6時~10時(雨天決行)
▷場所:内子町寺村 寺村商店街付近
八日市護国伝統的建造物群保存地区で仲秋の名月の頃に行なわれる秋の夜長のイベントです。八日市・護国地区の家々の軒先に住民手づくりの行灯が灯され、町並みが幻想的な雰囲気に包まれます。歴史ある町家が、灯火の中に浮かび上がる光景は、まるで映画のワンシーンのようです。重要文化財の本芳我家住宅の庭園がライトアップされ、櫨採り唄踊りが披露されるほか、町家を開放して琴の演奏も行われます。上芳我邸庭園での野外コンサートや保存会女性部手作りの月見団子も魅力です。
▷日時:中秋の名月の近く(2日間) 午後6時~9時
▷場所:内子町内子 八日市護国伝統的建造物群保存地区