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移住者インタビュー(松井駿作さん)
意外と些細なところにUターンのキッカケはある 松井駿作さん(令和元年・内子町へUターン)
◎内子町小田地区にUターンするまで
小田高校(現在の内子高校小田分校)を卒業した後、松山市の専門学校に行きました。卒業後松山市の小売店で働いていたのですが、労働環境が合わなかったため転職しようと思いいろいろ調べている中で東温市の滑川地区の地域おこし協力隊の募集をみつけ応募しました。僕自身、内子町の小田地区出身なこともあり生活のベースが山の人間だと思っていて、どこか松山市でも水が合わないなと感じていました。しかし当時は内子に帰ろうとは思ってなく、たまたま募集もしていて、山間部で仕事ができる!と思い東温市の地域おこし協力隊に応募しました。2016年、無事に採用され東温市としては1期生の地域おこし協力隊となりました。1期生の地域おこし協力隊ということだったのでとても大変な思いはしましたが、毎日とても充実しており地域にも溶け込めてとても良い3年間でした。
任期が終わった後は専門学校でデザインを学んでいたこともあり、自営でデザインやイラスト制作の仕事などをしながらアルバイトもし、1人で生きていける生計は立てれるようにはなりました。
そんななか、道の駅 小田の郷せせらぎで毎年開催されている「セセラギビアガーデン」に仕事で行った時にいま働いている会社の社長に初めてお会いし、たわいもないお話しをしました。その時には仕事の話は一切しなかったのですが、それから半年程が過ぎたころに「車屋の仕事を手伝ってほしい」と連絡がありとても驚きました。車屋の仕事は未経験だったこともあり断ろうと思い挨拶に伺ったのですが、そこで社長の熱意や想いを聞き、ひとまず1ヶ月頑張ろう!と思い仕事を手伝い始めたのですが、無事に7年目を迎えました。笑
元々僕は車自体にもあまり興味がないくらいだったのですが、車屋の仕事をとても楽しくしています。1台1台それぞれに個性があって故障も多種多様。毎日毎日違う仕事をしている印象です。未経験から始まりましたが社長や先輩、地域の方に囲まれて楽しく働いています。実は、昨年から僕の兄も同じ職場で働いています。

◎内子町での生活
今の職場で働き始める前は、正月とお盆だけ実家のある小田地区へ帰るだけでした。なので旧内子町の範囲は地元感がなかったためあまり行ったことがなかったのですが、Uターンした際に行ってみると買い物もしやすくて、観光スポットもある分、賑わいもありとても驚きました。小田地区から内子町中心部へ行く道はもともと旧道を通っていたこともあり遠い印象でしたが、12年ほど前に完成した新道を通るとあっという間に中心部に出ることができるためかなり楽になったと感じています。それもあるので僕は基本内子町中心部で買い物をしています。しかし小田地区にも買い物できる場所はあるので平日夕方に急な買い物があっても大丈夫なのは助かりますね。
買い物以外の話で言うと、ご近所付き合いの話。地元では僕の親を知ってくれている人も多いため、知り合いが多い感覚があります。自分は相手のことを知らなくても、相手は親のことを知ってくれているというのは、小田地区で仕事をしている自分としてはとても助かっています。周囲に監視されている感覚が怖い、と思う人もいるとは思いますが僕は昔から住んでいた分慣れもあって普通です。むしろ都会では隣に誰が住んでいるか分からないこともあり怖さを感じる気もしますね。

◎Uターンしてみて
自治会活動や消防団にも入っていますが、だいぶ昔と比べて現代的になってきていると感じます。仕事やプライベートにもとても配慮してくれてると思います。自治会に入るメリットとしては「自分がどんな仕事をしていて、どんな人間なのか」を知ってもらえることだと思っています。僕は声をかけてもらった行事やイベントは予定が大丈夫そうなら出るようにしています。
2019年にUターンしましたが本当に住みやすいと感じています。僕もしばらくは松山市や東温市に住んでいた分、Uターンしてみたくても踏み切れない気持ちもとても分かります。しかし想定しているより実際のハードルは高くなかったなと思います。
どこにUターンのきっかけがあるかは分かりません。もしいま都市部に住んでいる方でも、地元の人からイベントのお誘いがあった時には気軽に行ってみても良いかもしれません。まずはお盆や正月にはしっかりお墓参りをして、実家で今後についてゆっくり話をしてみるとか。時には近所の人と久しぶりに話してみるとか。そのような小さなことをキッカケにしてみるのもとても良いと思います。

取材協力:有限会社下元自動車整備工場 (内子町小田383)
2026年3月インタビュー Write,Photo:内子町移住コーディネーター 水本 誠時






