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町長室へようこそ

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月5日更新

6月1日 町長あいさつ

 6月になりました。梅雨に入りましたが、まだ雨量は少ないように感じます。

 先日、教育委員会が行う「内子町小学校教員等海外研修事業」の結団式がありました。これは、小学校英語教育の教科化を見据えた取り組みです。英語を母国語としないドイツの英語教育を学ぶため、町内の小学校から教員7名を姉妹都市であるドイツのローテンブルク市に派遣するものです。私も激励のあいさつをさせていただきました。先日、私は内子小学校で英語の授業を見学しました。子どもたちが生き生き、のびのびと学んでいたのが印象的でした。私たちの時代も、今のような外国語に触れる機会があれば、もっと英語を話すことができたのだろうかと考えながら、教室の後ろから見ておりました。皆さんも同じかもしれませんが、英語で話そうとすると、頭の中で文法を一生懸命考えても、話したいことが言葉にできないことがあります。その分、今の子どもたちの学ぶ環境はわれわれの時代とは違い、期待するものは大きいです。今回の研修は、国際交流協会のプランナーの皆さんがドイツの学校で体験して、ドイツからもっと学ぶことがあるのではないかというご意見をいただいたことがきっかけとなっています。私がドイツに行ったとき、小学4、5年生ほどの子どもたちが、日本の中学生レベルの英語の授業を受けていました。正直、愕然としました。このままでは日本の英語教育はだめだと思いました。今回は一週間という短い研修期間ですが、参加される先生には、夏休みの間にしっかりと学んでほしいと思います。どのように教えているかという技術的なことだけではなく、なぜドイツなのかということも考えながら研修していただきたいと思います。

 ドイツという国は、EUの中でどんな存在でしょうか。イギリスは離脱することが決まり、ギリシャやイタリアは財政難という問題を抱えています。ドイツのメルケル首相は必死になっています。さらに、EUで一番の課題となっている難民問題。難民は戦争や紛争により、自分たちの国で生活ができなくなった人たちです。迫害を受けた人たちをどのように迎え入れるのか、EUだけでなく世界中で大きな問題となっています。そんな中、ドイツはドイツ基本法の下、難民と向き合い、支援しています。かつてドイツでは、ナチスによるユダヤ人の迫害という苦い歴史があります。戦後、ドイツは確固たる決意で世界と向き合っています。もちろんいいことばかりではありませんが、人道的な課題にしっかりと向き合っているように思います。日本がドイツから学ぶことはたくさんあります。日本は難民の受け入れに消極的ですが、ドイツは2015年に90万人を受け入れました。そして、難民の方々はドイツの労働力となっています。難民を受け入れるシステムづくりがしっかりなされています。これから40年先、日本の人口は8,000万~9,000万人になると予想されています。確実に労働力は減っていきます。外国の人たちと共に暮らしていく多文化社会は、避けて通れないかもしれません。先ほども申しましたが、これからの時代はコミュニケーション能力がさらに重要になることでしょう。今の子どもたちには、新しい世界が訪れるはずです。そのためにも、研修に参加される皆さんには、しっかりと学んでもらいたいと思っています。

 実りある研修になることを期待して、6月のあいさつといたします。