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令和7年10月1日
10月に入りやっと朝晩が涼しくなりました。冬に向かう気配を感じています。
本日(10月1日)から、新たな地域公共交通サービスをスタートします。全国で人口減少や少子高齢化が進み、ドライバーの担い手不足や免許証返納後の高齢者への対応など、地域の交通をどのように運用していくかが大きな課題となっています。内子町には現在、内子地域と小田地域を結ぶ町営バス1路線と、山間部のデマンドバス19路線があります。このうちデマンドバスは町内のタクシー事業者が運行していますが、運転手不足などにより継続が困難な状況となってきています。そこで地域住民への委託を含めた新サービスを導入することで、より利便性の高い公共交通を目指すものです。
まず小田地域の新サービスを紹介します。「デマンドバス参川線・田渡線」は、運転手が従来のタクシードライバーから地元住民に変わります。運行日は月・木曜日です。立石線と上成線は、住民ドライバーが自家用車で運行する「共助型ライドシェア」になりました。運行日は月~金曜日で、ドライバーがいる日はいつでも利用可能です。さらに市街地内を移動できる「デマンド街中周遊線」も始めます。運行日は月・木曜日で、他の運行サービスと組み合わせても利用できます。
どのサービスも利用には事前予約が必要です。料金は1回あたり250円で、定期乗車券は2,000円です。
内子・五十崎地域では、乗り合い送迎サービス「チョイソコうちこ」を導入します。これまでデマンドバスの路線がなかった市街地エリア内が対象で、月~金曜日にタクシー会社が運行します。こちらも会員登録と事前予約が必要です。利用料金は1回あたり400円、定期乗車券は3,000円です。街中を安価で移動できるので、買い物や通院などにご活用ください。
今回は特に高齢者の健康増進や、移動にかかる費用負担の軽減などを目的に、公共交通の見直しと拡充を行いました。今後もより良い交通環境をつくり、皆さんの生活に役立てていただきたいと思います。ご利用をお待ちしています。
さて、(公財)内子町国際交流協会は、昨年で設立30周年を迎えました。地域の皆さんからの出資を元に設立され、青少年海外派遣事業やドイツ・ローテンブルク市との姉妹都市交流など、世界と内子町をつなぐ架け橋としてさまざまな事業に取り組んでいます。これまでの歩みを振り返る記念事業として、9月28日に共生館で「うちこワールドフェスティバル」を開催しました。さまざまな国の伝統や文化を学び、体験するもので、町内外から約350人が来場し、楽しく交流しました。世界に目を向けることで、自分たちの住む町や国に対しても、新たな発見や気付きを得る機会になったのではないでしょうか。
今月から各地で開かれる催しも紹介します。
10月18日~11月3日、愛媛県と東京藝術大学が主催する「アートベンチャーエヒメフェス2025」が開催されます。今治市と砥部町、そして内子町の旧小田中央商店街なども会場になっています。長年にわたり小田地域の調査・研究をしている愛媛大学の井口梓教授がアーティストとして参加し、これまでの活動をもとに作品を制作しました。歴史の重なりや人々のつながりを表現します。また地域の人々も関連事業に参加しますので、ぜひ小田地区へお立ち寄りください。感動間違いなしです。
また10月18日~26日には(一社)内子町観光協会主催の「内子藝術祭」が内子・五十崎の各会場で開催されます。こちらもぜひご覧ください。
今年も残すところ3カ月となりました。しっかりと各種事業を進めていきますので、ご協力をお願いいたします。