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旧森家住宅、活用のこれから

内子町では歴史的風致の維持向上や地域のにぎわい創出などを目指し、旧森家住宅を整備して活用したいと考えています。
これまでの経緯
内子町では「歴史的風致維持向上計画」の策定に向けて2017(平成29年)から、歴史的風致に関する調査を開始し、同時に専門家や各種団体代表による同計画の策定委員会を組織して協議を続けてきました。
旧森家住宅は江戸期の建物が4棟も残る貴重な建物です。内子町は同住宅を歴史的風致形成建造物の第1号として指定。地元自治会や商店街の代表、専門家などで組織する活用検討ワーキンググループを中心に協議を重ねながら、その活用方法を考えてきました。
旧森家住宅は江戸期の建物が4棟も残る貴重な建物です。内子町は同住宅を歴史的風致形成建造物の第1号として指定。地元自治会や商店街の代表、専門家などで組織する活用検討ワーキンググループを中心に協議を重ねながら、その活用方法を考えてきました。
地域課題と活用方針
内子町の令和4年の出生者数はわずか50人です。また令和3年度に実施した事業継承の調査では、半数の事業者が「自分の代で廃業予定であり、事業継承を行わない」と回答しています。このままでは商工業や町の衰退が目に見えており、移住定住の促進や交流人口・関係人口の増大が喫緊の課題です。このため、旧森家住宅の整備にあたっては、商店街や内子町を元気にする仕組みを作りたいと考え、活用方針の5つの柱を立てました。
具体的な活用方法

旧森家住宅の建物や立地を生かすために、また、内子町が目指す「稼ぐ力のある町」「住み続けられる町」を実現するために、旧森家住宅で次の4つのことをしたいと考えています。
垣根なく人々が集う場所
地域の人たちが使いやすいスペースを設けて、地域住民と来訪者が交流きる場にする。住民の皆さんには地域文化を伝えるという大切な役割を担ってもらい、関係人口を増やしながら「まちのたまり場」として機能させる。
生徒や学生との連携による知的交流
中高生や大学生などと協力して、若い人たちが交流できる場にする。調査活動の拠点とするほか、将来の夢やビジョンを語れる場所にし、町の力にしていく。
起業家支援施設としての利用
旧森家住宅の各建物をチャレンジショップや貸しオフィスとして活用することで、事業の創出や創業を支援する施設にする。「町家再生・活用バンク」の機能も持たせ、商店街をはじめ町内の空き家対策にも貢献できる活動をする。
ビジネスプランコンテストの実施
起業志向や地方志向の人々をはじめとしたUターン者やIターン者を増やすために、ビジネスプランコンテストを実施する。移住者だけでなく、商店街の事業承継者も対象にすることで、後継者対策につなげる。旧森家住宅のチャレンジショップと連動するなどの工夫をして、町に新しい風が吹く仕組みを作る。
建物の改修に関すること
3つの空間づくり
基本構想として旧森家住宅全体で魅力を生み出すため、敷地を3つのゾーンに分けて整備することを考えています。
商店街の通りに面した部分を「のきしたゾーン」とし、テナントを入れることで内外のにぎわいを創出する空間として整備します。中央は「えんがわゾーン」として、来訪者や地域住民など老若男女が集える場所として整備します。最後に中町通り側の部分を「にわさきゾーン」として、地域に開かれたみんなの場所として整備します。
商店街の通りに面した部分を「のきしたゾーン」とし、テナントを入れることで内外のにぎわいを創出する空間として整備します。中央は「えんがわゾーン」として、来訪者や地域住民など老若男女が集える場所として整備します。最後に中町通り側の部分を「にわさきゾーン」として、地域に開かれたみんなの場所として整備します。

修景と活用の方針
第1期工事に係る建物は「のきしたゾーン」にある3棟です。現況写真とそれぞれの建物の修理と活用の方針は次のとおりです。
※ただし「えんがわゾーン」「にわさきゾーン」については、今後も継続して協議する予定です。
※ただし「えんがわゾーン」「にわさきゾーン」については、今後も継続して協議する予定です。
工期区分とスケジュール
広い敷地なので工期を分けて実施します。すべて完成するまでに3~4年かかる予定で、経費としては概算で約4億円を見込んでいます。スケジュール的には次のように考えています。
