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令和元年7月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年7月4日更新

7月のごあいさつ

 昨日(6月30日)は洪水警報と大雨警報が発令されましたが、被害もなく安心しました。ちょうど1年前、西日本豪雨災害が発生しました。幸い内子町では人的被害がありませんでしたが、20億円を超える被害が発生しました。現在も建設デザイン課を中心に、一生懸命復旧作業に対応しています。今、追い打ちをかけるように激しい雨が降り続けると、さらに被害が膨れ上がってしまうかもしれません。気を引き締めて、この季節を乗り切りましょう。

 台風はその後の進路を予測して、いつ四国に最接近するか大体予測できるようになっています。行政には2日前、3日前からの準備が求められるでしょう。そして大雨の場合に気に留めておいてほしいことは、避難所は必ずしも安全な場所ではないということです。ご承知のように、内子町土砂災害警戒区域は何百カ所とあります。そういった場所にも集会所や自治会館が建っています。大雨の際に警戒区域に避難することは、明らかにアウトです。自宅の2階に避難するとか、奥が山だったら表の方に避難するなど、指定された避難所よりもむしろ自宅や地域の集会所の方が安全だということがあり得ます。地域の自主防災組織などと連携を取って、避難場所について考え、対応する必要があります。内子町からは一人の犠牲者も出さないつもりで対応していきましょう。

 先日、町並・地域振興課が中心となり、四国学院大学と包括的連携・協力協定を結びました。四国学院大学は中四国で唯一、演劇コースを設けている大学です。平田オリザさんも講師をしています。多くの学生たちが、演劇や音楽などの分野を学んでいます。連携・協力協定によって、レジデンス(滞在)型の文化、芸術の町づくりに期待がかかります。前にも話しましたが、南イタリアの人口2,000~3,000人の小さな町や村が、地域の食材や中世のイタリア建築を大事にしながら、劇場やホールを造っています。そこに世界から映画や舞台、音楽を観賞しに訪れています。小さな町や村が前を向いて、自分たちが持っているものを大事にしながら、それを磨いています。そして柱になってるのは、芸術や文化なのです。ただし経済面も大切です。これは無視していいわけではありません。ですが、日常の中で思いやりや、いたわりの心を持ち、自分自身の内在するものを静かに見つめられるというのは、やっぱり文化の力だと思います。そういった文化が町に存在する――。私は町をつくっていくうえで、とても大切なことだと思います。芸術や文化の小さな花を咲かすと、それが大きな実になるでしょう。

 7月には四国学院大学の学生が内子町に滞在しながら、一つの舞台を作り上げます。町民の皆さんに、ぜひ鑑賞していただきたいと思います。さらに内子だけでなく、日本国内、世界にも発信していくことにつながれば、内子町に新たな風が吹きます。これは未知の分野です。まだまだ手探りのところがたくさんあります。長い月日が掛かるかもしれません。心が折れないように、粘り強くこつこつ頑張っていくことがとても大切です。息の長い取り組みを目指しましょう。