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平成30年10月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年10月5日更新

10月のごあいさつ

 昨夜(9月30日)は台風24号が上陸し、災害対策本部を設置しました。総務課危機管理班をはじめ、警報が解除されるまで警戒に当たっていただいた職員の皆様、ありがとうございました。おかげさまで大きな被害はありませんでした。昨夜は二次配備までいきました。どうすれば町民に安心してもらえるか、被害が発生した際にはどのように対応すればよいか、そんなことを考えながら対策本部に詰めておりました。「実際の危機対応に勝る訓練はない」と言われます。本番が無いことが一番ではありますが、今回のような経験を繰り返すことで、それぞれの部署でも災害対策を考えてほしいと思います。今後も緊張感を持って、いざというときは対応に当たってほしいと思います。

 さて、9月5~10日まで山本議長とともに姉妹都市のドイツ・ローテンブルク市を訪問しました。先月も話しましたが、ローテンブルク市とロシア・スズダル市の交流30周年を記念した式典に、姉妹都市であるフランスのアティスモン市とともに招待していただきました。ローテンブルク市のマルクト広場には、大きな日の丸が掲げられていました。町全体で歓迎していただいていることを感じ、温かい気持ちになりました。式典は中世ドイツの歴史を漂わせる建物を改修した、帝国都市ホールという場所で行われました。ロシア領事など約400名が参加し、厳粛に式典が執り行われました。途中、内子町を紹介していただく場面もありました。スズダル市からは多くの人が出席しており、飛行機で来たという人がいれば、スズダル市から約2,000㌔の道のりを、車を運転して来たという人もいました。私もスズダル市の人たちと交流することができ、「ぜひロシアにも来てください」と言っていただきました。

 今年9月から3年間を予定し、ローテンブルク市のパン屋「シュトリッフラ」でドイツのパン作りの修行を始めた、内子町の伊達ももさんがいます。お世話になっているパン屋の皆さんにごあいさつすると、「本当に頑張ってくれている。もう何年もここで働いているようだ」と言ってくださいました。最初のうちは、ローテンブルク市から少し離れたパンの学校に通いながらドイツ語を勉強し、それ以外の時間を使ってパン屋で修業する、とてもハードなスケジュールをこなしているそうです。11月には青少年海外派遣事業で、内子町の子どもたちがドイツを訪れます。その際は、ぜひ彼女を励ましてあげてほしいと思います。

 現職のハルトル市長、前ハハテル市長、そのまた前のオスカーシューベルト市長、これまで3人のローテンブルク市長とお付き合いをさせていただきましたが、どの市長も自分たちの町をどのように発展させるのか、もう一つの外交といわれる姉妹都市交流をどのように未来へつなげていくのか、真剣に考えておられました。ハルトル市長は、なぜスズダル市と長年交流を続けているのかを式典で述べられていました。それは過去2回の戦争にあります。かつてドイツはロシアへ攻め込んだ歴史があり、今でもスズダル市にはたくさんのドイツ兵の墓が残されています。市民がいつも墓に花を添えてくれているということが30年前に分かったことで、交流が始まったそうなのです。30年前は冷戦の時代ですので、そう簡単に西側と東側が交流することはできなかったはずです。しかし、当時のオスカー市長は自身が戦争を体験したこともあって、必ず姉妹都市へもっていきたいと考えていました。そういった思いから、交流が積み重ねられてきたそうなのです。過去と向き合い、そして未来を見つめることが大切ということです。市民レベルでの友好関係が、国と国との友好関係につながると信じておられます。

 また今回は、ローテンブルク市の変化を感じました。それは大学を誘致したことです。城壁の外側に位置します。世界から若者が集まってくる大学で、600人ほどが学んでいます。そこで問題になるのが、大学生の住まいの確保です。城壁の中は中世の建物を保存していますので、新たにアパートを作りにくい状況です。かといって城壁の外は敷地が広くても様々な規制はあります。今、新たな課題に取り組んでいるようです。もう一つの変化は、企業が進出していることです。これも城壁の外側のことです。ローテンブルク市は中世の建築様式を大切にしていますが、それだけでは経済は右肩上がりにはなりません。定住の場と就労の場、若者の雇用の場を創出するために、企業を誘致しています。中には大きな企業もありますが、必ずしも何百人もの雇用を生み出す企業ばかりではありません。ローテンブルク市に事業所を構えることが、企業にとってのステータスになっているようです。この取り組みは大いに学ばなければなりません。内子町の場合は土地が広くありませんから、大きな企業の誘致は難しいところがあります。ですが、例えば内子町に支店を構えながら世界にビジネスを展開させることもありうると思います。内子町に事業所を構えることが企業にとってのステータスになるよう、魅力ある町づくりを進めるのが私たちの仕事です。まずは職員の皆さんも自分で機会をつくり、一度ローテンブルク市を訪れてみてください。