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平成29年2月 町長あいさつ(就任式あいさつ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月15日更新

2月のごあいさつ(町長就任式)

 

 皆さん、おはようございます。

 先ほどは、大勢の職員の皆さん、玄関前にお揃いで迎えて頂きまして本当にありがとうございました。お礼を申し上げたいと思います。

 先般の町長選挙におきまして、多くの町民の皆さんのご支援、ご支持を受けまして、3期目当選をさせて頂きました。その責任の重さとともに、初心に返って町政を担っていかなければならないという思いを新たにしたところでございます。町長の仕事は、とても大切な仕事です。私一人で全てできることでは決してありません。各部署、各分野で、課長を中心に職員の皆さん方が、全力でその任にあたって頂けなければ到底できることではありません。そういう意味で、皆さん方のその力量に、そして取り組む姿勢に期待したいと思います。町民の皆さん方としっかりとタッグを組んで頂いて、いま町民の皆さん方がどんなことを考えていらっしゃるのだろうか、将来どんな地域をつくろうとしていらっしゃるのだろうか、自分の守備範囲の中でしっかりとそういうものと向き合って欲しい―。そして耳を傾け、心に寄り添ってあげて欲しいと思います。そういう意味で、私も全力でこれから向こう4年間、取り組んで参りたいと思います。

 今までと柱は一緒ですが、今回の選挙で大きな政策の方向をたてさせて頂きました。大きな柱の一つ目は、何といっても子どもたちのことでございます。子どもたちがこの町で、また自分の人生で、未来を築けるようなそんな素地をこの町でつくっていきたいと思っています。これは、教育行政に関わることですから、私はあまり踏み込まず、少し距離を置いたほうが良いと思ってはおりますが、しかしながら、いまこれからの時代を考えたときに、例えば、2020年から大学の入試制度が大きく変わって参ります。それは、どうコミュニケーションをとっていったらいいのかというようなことも含めて、抜本的に変わっていくことが検討され、その方向で進もうとしております。私は、特に英語教育に力を入れて欲しいと思っています。これから多くの外国の皆さん方にも内子に来て頂くということになると思いますから、内子の子どもたちは中学校を卒業すれば、このくらいの英語のレベルでコミュニケーションがとれる若者に育っていくんだ、という目標をしっかりと掲げて頂きたい。そして、実社会に出たときに、宗教や文化が違う人としっかりとコミュニケーションをとってビジネスが展開できるような、そんな若者に育って欲しいと思っています。

 内子町は、中小企業の皆さん方、そして農家の皆さん方、林家の皆さん方、一生懸命自分の生業をつくろうとされておられます。また長い歴史の中で、それを積み上げてこられました。しかしながら、皆さん方ご存知のように、なかなか労働力の確保はうまくいっておりません。一番大きな課題であります。日本全体の人口が縮小している中で、なかなか大変な課題ですが、しかし、事業継続を考えたときにここで終わるという訳にはいきません。何としても、今まで積み上げてきた歴史を持続させていかなければなりません。そして発展させていかなくてはならないと思います。そのためには、中学生の段階から、「町内にはこんなすごい企業がある、こんなブドウ作りや柿作り、梨作りの名人がいらっしゃるんだよ。大きくなったら、こんな仕事をしてみないかい」と、そんなアプローチを学校教育の中でぜひして欲しいと思っています。そして、中学校を卒業して、高校、大学へいったときに、自分の進路をこの段階で選択できる―。こういう仕事に就きたい、町内で、こんな素晴らしい農業をやっている人がいらっしゃるんだったら、こんなふうな物を作ってみたい―。中学校の段階から親も含めて、ぜひそういう環境を学校の中で作れればいいなと、検討して頂きたいと思います。

 大きな柱の二つ目は、「働く人に元気を」ということでございます。私のこれまでの2期の町政の中で、素晴らしいものが沢山できてきていますが、これをどう加工し、あるいは生産者の気持ちを消費者にどう届けていくかということがこの町では弱いと判断して、産業振興課に営業専門の部署を設けさせて頂きました。お陰様で、農産物等々、1億円アップをさせたわけですが、更に1億円上げていこうと思っています。東京でも大阪でも台湾でも、内子の産物が沢山出るようになりました。併せて観光PRもやっていますから、観光客の皆さんも、119万人から123万人と、4万人くらい増えてきたと思っています。外国人も3千人~4千人ほど来られるようになりました。そういう意味で、もっと地場のものを光り輝かせてどう売り込んでいくか―。これからもしっかりとやっていきたいと思っています。ただ、主力エンジンは民間、町民の方でございます。行政は補助エンジンかもしれません。これはバックアップをしていくということですから、主エンジンが全開になれば補助エンジンは少しずつ距離を置き、次の分野を応援していくというシフトをしていかなければならないと思っています。いまは、あと少し後押しをしないといけないかなと思っています。

 「働く人に元気を」の二つ目は林業の問題です。内子町は全面積の約8割が山でございます。先人が、山の急な場所にスギやヒノキを植えてきました。冬になれば野ウサギが根っこをかじるので、コールタールを塗ったり、雪で倒れた小さな幼木を立て直したり、そんな仕事をやって参りました。しかし、今の材価の中で、なかなか林家の皆さん方は苦慮されています。次第に山に足が向かない状況になっています。そこで私たちは、持続させる内子町をつくっていかなければなりません。これだけ大事な山に木があるわけです。この木は、考えようによっては本当に貴重な財産です。この財産をどう使っていくのか、どう価値を高めていくのか。内子町産材で、伝統工法で伝統的な内子の家を作っていこう―。今まで、保育園、幼稚園、小・中学校と、私が町長に就任させて頂いて以来、ほとんどの公共施設で町内産材を使って参りました。大瀬小学校もまもなく完成落成しますが、94~95%が町内産材でございます。丹精込めてつくった木を、子ども達に思いを伝えていく大事な要素にもなろうかと思います。そういう意味で、内子の木を使って、場合によっては発電などもしながら内子の木を使い切る循環する仕組みを考えていきたいと思っています。林業は大きな課題になると思いますが、ぜひ林家と皆さん方の力を結集してやり上げなければならないと思っています。

 もう一つは、内子商店街の無電柱化をしたいと思っています。今まで、電柱がある暮らしが当然だと思っておりましたが、商店街を通って上を見てください。蜘蛛の巣が張ったような状態で、ヨーロッパの農山村の風景と比べると格段に差があります。セットバックするか、地下埋設するか、内子の商店街が上を向いて歩けるような、青空が見えるようになったときに、おそらくそこには、新しいケーキ屋さんやお団子屋さん、新しい業種の皆さん方が進出してくださって、違った空気感が商店街に流れてくるのではないかなと思っています。これは、四電さんはじめ、諸々の皆さん方の協力を得なければなりませんが、スケジュール感をもって達成できればいいと思っています。

 大きな柱の三つ目は、伝統・芸術・文化を大切にしてまちづくりをしていくことでございます。明治26年に、芳我家の皆さん方はシカゴの万国博覧会で内子の木蝋を出品されました。本当に素晴らしい賞を頂いておられます。翌明治27年は日清戦争が始まった年でもあります。明治40年くらいになりますと、木蝋産業は段々斜陽化して参りますが、明治37年は日露戦争も始まりました。まさに、西洋の文明を日本が取り入れて、幕藩体制から近代文明をベースにした大きな社会変革が起こった年でもあります。その年に、そういう時期に内子の先人たちは海外へ内子の木蝋を輸出していきました。まさに海外とつながっていたわけでございます。私たちは、そんな先人たちの気概、志を大切にしながら、あの町並みを保存し、内子座を保存し活用し、これから世界に向けて情報を出していかなければなりません。その出し方は、私は芸術・文化・歴史だと思っています。森山未來さんが、昨年1ヶ月、内子に滞在して下さいました。町の方たちとコミュニケーションを図りながら、素晴らしい舞台を最後に見せて下さいました。あのようなものが内子で毎年、あるいは2年に一度でもできる環境が整うならば、日本だけではなく、世界から大勢のお客さんが来てくれるはずです。内子座の舞台を使って、小田川の空間を使って、五十崎の棚田を使って、小田深山を使ってと、色々な場面・場面で、大勢の皆さん方に来て頂けるような仕組みを考えていきたいと思っています。そうすることによって、子どもたちは外国の人たちと大勢接することになります。英語が必要になります。料理ももう少しグレードアップしたものが必要でしょう。宿も、もっと必要です。若い子どもたちは、もう東京を目指さなくてもいい。このまちで世界と出会えるじゃないか、このまちでしっかりと生きていけば大丈夫だ―。このまちに対する自信と誇りができるはずです。そういうまちを皆でつくっていきたいと思っています。

 最後の、四つ目の柱は、「安全・安心のまち」であります。これは、おじいちゃん、おばあちゃんの健康の問題もありますし、町民の皆さん方の生きがいづくりでもあります。地域でのいきいきサロンなども含めて、もっと充実さたらいいと思っていますし、デマンドバスを全町に走らせていますが、まだまだ隅々まで行き届いておりません。そういうところも修正を加えながら、より利便性の高いものにしていきたいと思っています。また、消防の詰所なども老朽化して十分に使えない所もあります。自治会館も避難所になっているにもかかわらず十分な機能を備えてない所もございます。毎年計画的に進めてはいますが、緊急を要することでもありますから、多少前倒しをしてでも早めに仕上げたいと思っています。ぜひ、町民の皆さん方、職員の皆さん方のご協力をお願い申し上げたいと思います。

 今年は国体の年であります。全県下、トップをとるぞということで、それぞれの市町、県は頑張っております。県体協も含めて頑張っておりますから、内子にも競技場がありますが、小田とゴルフ場に来られる皆さん方、関係者の皆さん方が気持ち良くプレーできるよう、いい成績がとれるように全町民あげて応援をしたいと思います。それぞれ、職員の皆さん方、役割分担でお願いすることがこれから本格的に始まります。どうぞ力を貸して頂きたいと思います。

 憲政の師と言われた尾崎行雄が、「人生の本舞台は常に将来にあり」と言っています。人間、長く人生を生きていると、色々なことが沢山出てきます。辛いこともあるし、しんどいこともあるし、その場から逃げ出したいこともあります。また、それをクリアした時には、違った場面に出くわすこともあります。けれども、それが終わりではなく、これからの将来を見たときの一つの糧だと、常にもっといい時代をつくるんだ、もっといい人生を歩んでいくんだ、もっといい社会をつくっていくんだと―。その糧に過ぎないと。だから、一つ一つのことを大事にして頑張っていかなくてはいけないと尾崎行雄は言っていると私は理解しています。そういう意味で、私たちの仕事は、すぐに右から左に結果が出るものではございませんが、町民の皆さんからの付託に応えていると、いいまちをつくっていくんだと、いい社会をつくっていくんだということを忘れずに、一生懸命向き合っていかなければならないと思っています。

 職員の皆さん方の引き続いてのご指導とご鞭撻、そしてご協力を切にお願い申し上げ、町長就任のあいさつに代えさせて頂きます。これからもどうぞよろしくお願い致します。

初登庁

(写真)初登庁で花束を受け取る稲本町長