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平成28年11月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年11月9日更新

11月のごあいさつ

 

 10月29・30日に東西狂言が内子座で行われ、大勢の皆さんに来ていただきました。日本でも初めてのことだと思いますけれども、野村家、茂山家、地元の子どもたちの共演という歴史的な場面を見ることが出来ました。子どもたちはこの日のために、3年間稽古をしてきました。長い台詞を一生懸命覚えて、舞台で堂々と演じている姿にとても感動いたしました。この経験は子どもたちにとって大きな財産になると思います。内子座100周年事業は峠を越えました。応援してくださった皆さん、内子座に足を運んでくださった皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。

 ご承知のように内子座は、大正5年に創建された建物でございます。昨年、文化庁から重要文化財の指定を受けました。これは内子座が、日本にとって歴史的に重要な建物であることを意味しています。同時に内子町民にとっても、町を代表する建物で、町民から大事にされ、愛されてきた建物であります。今、内子座のようなホールは、耐震などもかねて改修の時期に入っているようです。ですから、4年後に東京オリンピックが開かれますが、世界からお客様が来られたときに、文化あるいは音楽関連の施設をどのような形で提供できるか、ということが日本の課題の一つになっています。何百・何千億円をかけて建物を建てるということも、ある面では大事なのかも知れません。しかし、内子座が存在しているように、脈々と受け継がれてきた100年の歴史があるということが貴重な財産だと、施設としてのアイデンティティだと私は思います。内子座の柱や壁、一つ一つが100年の歴史に耐えてきた、それらを役者さんたちが手で触ったり時代の息吹を感じたりしながら歴史を紡いできた、このこと自体が大事な遺産だと思います。歴史的な建物や文化は、人間が生きていく上でエネルギーになる、お金に換えられない大事なものがあると思っています。内子座はまだ耐震化ができておりません。11月に入りましたら、耐震化に向けて先生方の話を聞きながらどのような方向がいいのか、協議をしようと準備を進めているところです。歴史を大事にしていく視点、それから内子座は町の人たちがカラオケ大会などの催しに使いますから、劇場としての視点をうまく調整しながら、一つの方向が定まればいいのではないかなと思います。

 先日、伊予銀行東京支店で内子町と西予市が主催の東京商談会を行いました。これは両市町の事業者が参加して、直接バイヤーに商品を売り込む物産販売ですが、物産販売と言うよりはマッチングの場です。商品をPRして、良かったらサンプルとして取り扱っていただく、あるいは製造現場を見ていただく、少し時間が掛かるかもしれないけれど成約にまでもっていくというような、事業者とバイヤーとの出会いを作るための商談会でした。非常に好評でございました。バイヤーの皆さんから「こんなものがあるの。こんな風に使ったらいいの」と、さまざまな意見を頂戴して、前向きな話になったところが何社もあったのではないかと思います。非常にいい環境の中でマッチングができましたので、可能であれば、また機会を設けたいと思います。そして今回、東京商談会の場を作っていただいた伊予銀行さんと愛媛県東京事務所さんに心から感謝をしたいと思っております。

 東京商談会の後は場所を移して、東京で事業を展開している中国人の皆さん方に来ていただき、内子町の物産の紹介と内子町に来ていただくための誘客の話をする会を開きました。実はこれには伏線がありました。内子町は8割が山でございます。スギやヒノキがたくさんあります。これらを中国へ輸出できないかなという思いがありまして、2、3年前からいろいろな人と接触をしていました。すぐには難しいなというのもありましたが、ある人と話をしていた時に、一つの提案を受けました。東京で成功している中国人の皆さんが大勢いらっしゃるので、その人たちをターゲットにしてはどうか。まずその人たちに内子町に来ていただいて、内子町を見ていただく、内子町のものを食べていただく、内子町のファンになっていただく、そしてその良さを中国に発信していただく、というような方法も遠回りをするようだけれど、いいのではないでしょうかという提案でした。それもそうだなと思い、在日中国人の方たちを招いて議論をさせていただきました。「ぜひ内子町へ行きたい」「すぐにでも行きますよ」という方もいらっしゃいましたし、いろいろな提案もしていただきました。今回のような会を通して、内子町のような静かな町でゆっくり癒されたいと思う人や、内子町の食材や木材に興味を持つ人がいるかもしれません。そういう環境をもっと作って、広がっていけばいいなと思います。

 今、上海-松山便が飛んでいますが、なかなか搭乗率が上がらないという現実があります。中国からのお客様、上海からのお客様にこの便を利用していただいて、内子町にも足を伸ばしていただく、むしろ内子町に足を運んでもらうためにこの便を利用していただく、というようなことも考えられるのではないかなと思っています。ただやっていくためにはさまざまなハードルがあります。一つは、中国で幅広く利用されている銀聯(ぎんれん)カードというショッピング専用のクレジットカードがあります。これを使えるところがまだ内子町にはありません。もう一つは、外国から英語でホテルなどを予約することができていません。年間で約3000人の外国人観光客が内子町に来ています。この人たちが自分の国から内子町のホテルを予約できる整備ができていないと思います。まだまだ課題がありますが、こういったものも一つ一つ解決しなければなりません。いろいろなお客様に内子町に来ていただけるよう、少し視野を広げて対応をすることも大事だなと思っております。