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平成28年6月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年6月13日更新

6月のごあいさつ

 

 皆さん、おはようございます。

 ドイツ・ローテンブルク市との姉妹都市盟約5周年を記念して、5月8日から17日までの10日間、議員さんや一般町民の皆さん18名で、現地を訪問しました。内子町とローテンブルク市とは30年の交流があり、国際交流協会も青少年の交流を中心としたいろいろな交流を行ってきました。もっとさまざまな分野で交流ができないかを見極めて探っていくという目的が今回の訪問にはありました。

 ローテンブルク市の皆さんに手厚い歓迎をしていただいて、30年間の国際交流を通して積み上げてきたものの重みをつくづくと感じました。今はもうお亡くなりになられていますが、交流を始めたときのシューバルト市長さん。その次のハハテル市長さん。現市長のハルトル市長さん。3代にわたってローテンブルクの市長さんとお付き合いをさせていただいていますが、皆さん非常にフレンドリーで、高い見識を持っておられる方々ばかりです。

 ローテンブルク市には、城壁で囲まれていて中世の古い町並みを残しているところがあります。その周りでは雇用の場を整えようと世界のさまざまな企業を誘致しています。私も現地を見させていただきました。特に印象深かったのは、自動車会社ベンツの話です。ローテンブルク市はベンツ側に、看板で表示しているベンツのマークをもう少し小さくできないかと言っていて、それに対してベンツ側は変えられないと言っているそうです。色や高さ、使用する原材料について厳しい規制の中で、ローテンブルク市の人たちは折り合いを付けながら、中世の歴史的な建築を大事にしていました。それらを観光資源として、世界から2~3百万のお客様を迎えている町でございますから、歴史や景観や文化に対する非常に厳しい目を持って町をつくっているなという印象を受けました。

 内子とつながりのある70~80人が集まったパーティーには、シューバルト元市長さんの奥さんに来ていただきました。もう80歳を過ぎていますが、本当に懐かしそうに内子の話をしてくださいました。また、内子町出身でドイツの大学に留学しているという1人の若者が、訪ねて来てくれました。彼女は中学生のときにローテンブルク市へ海外研修に参加したメンバーの1人で、その経験があって、ドイツの歴史や伝統や文化に興味を持ち始めたと言っておりました。本当にうれしく思いました。こういう若者が少しずつ増え始めているなと思います。

 昨日、私のパソコンにメールが飛び込んで来ました。小田出身の若者で、九州大学に在学しており、今はアメリカのシリコンバレーで研修をしているということです。彼女も中学生のときに、ドイツへ海外研修に行った1人です。彼女からの提案は、シリコンバレーから内子町の中学生あるいは高校生と、遠隔で授業ができないだろうか、ということでした。新しいことに挑戦していく、疑問を解決していく、そういう精神を組み立てられるような若者を育てる一助にならないかということで、提案を受けたわけでございます。自分はどういうふうに人生を切り開いて行ったらいいのか、何か内子の役に立てることはないだろうか、内子の若者たちに自分の将来を託せるようなことが何かできないだろうか―。私は彼女からそんなことを真剣に考えているような印象を受けたわけでございます。

 ほんの30年間、しかし30年に渡って、町の人たちが基金を造成してくださって、そして町行政も2億円というお金を出しました。各界で活躍してくれている多くの若者たちが少しずつ育ってきたなという印象を受けます。私は海外へ行くことが全てとは思いませんが、広い世界を自分の目で見てくるということは、もしかしたら自分の人生を変えることにつながるかもしれません。人間の精神や考え方を変えるということは町も変わっていくかもしれません。若い人たちが中心になってしっかりとこの町の将来を見つめていく、応援していく、場合によっては汗をかいて最前線で頑張っていく―。そういう人たちが育っていくならば決して国際交流は無駄ではない、むしろそれはこの町の大きな財産になっていくのではないかなと感じます。ローテンブルクとの関係は30年に渡って積み上げてまいりましたけれども、これからもいろいろな分野で幅の広い深みのある交流が積み上げられるといいなと思っています。プランナーの皆さんがどういう提言を出してくださるか楽しみにもしているわけでございます。どうか皆さんも機会を見つけて、夏休みを利用しながら行ってみてください。内子の皆さんがあの町へ行けば、本当に大歓迎をしてくれます。特にプライベートなつながりは大切にして積み上げていけば、広い意味で広域的な影響も与えるような人間関係に広がっていくのではないかと私は思います。なお、6月28日には、ローテンブルク市訪問事業報告会を予定していますから、時間のとれる範囲で皆さんにも参加していただきたいと思います。