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平成28年5月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月11日更新

5月のごあいさつ

 

 皆さん、おはようございます。

 5月1日から、新しい地域おこし協力隊の木島茜さんに来ていただきました。新しいことや、今までのものに改良を加えながら挑戦していくということはとても大切で、「よしやるぞ」という気持ちを持たないと物事は前に向いて進みません。これから新しい内子の地で努力を重ねてほしいと思います。

 さて5月に入りまして、新緑がまぶしい季節を迎えました。先日は、小田・南山自治会主催の「おんごく南山山菜まつり」を覗かせていただきました。皆さんが、地域の資源を大事にしながら、未来への挑戦を続けておられました。おじいちゃんもおばあちゃんも、そして地域の若い人たちも一緒に取り組んでいる素晴らしい祭りを見させていただきました。また、「泉谷棚田しゃくなげ祭り」にも参加させていただいて、シャクナゲが非常にきれいに咲いていました。地域の皆さんが一生懸命、少しでも美しい地域をつくろうと頑張っていらっしゃるのだなと、私自身も気持ちを新たにしたところでございます。

 2月20日に内子座創建100周年記念事業を行いました。100周年というのは、100年を振り返ると同時に、次の100年の幕をどのように上げるか、という記念すべき日であります。淡路人形浄瑠璃の皆さんからは、「次の100年にも呼んでくださいね」というメッセージをいただきました。私たちは次の100年に向けてどう考えたらいいのでしょうか。内子町のまちづくりの方向性は、「町並み、村並み、山並みが美しい、持続的に発展する町」をつくっていくことです。目先のことにとらわれることなく、中長期的な展望を持ってやるべきことをやっていくことが、若者を魅了したり地域の人たちの幸福度を上げたりすることにつながるのではないかなと思います。少し具体的に申しますと、昨年、森山未來さんが内子町で1カ月間滞在をして、最後の日に内子座で舞台を見せていただきました。私は、森山さんがどういう人なのか詳しいことは存じ上げませんでした。担当者などから話を聞いているとすごい人なんだな、ということがだんだん分かってきました。我が家にも来ていただいて、一緒に食べたり飲んだりして、なんと心の広い人なんだろうと思いました。全てのものを受け入れて、「内子のいい空気感が大好きですよ」と言ってくれて、打ち解けることができました。舞台のチケットをネット販売しますと20分くらいで売り切れたということでした。全国から大勢のファンに来ていただきました。手しごとの会の皆さんの作品も舞台で使って、非常に独特な雰囲気の中、素晴らしい舞台だったなと思います。舞台を見たときに、滞在型の取り組みに内子町が挑戦するとしたらどういう形になるのかなと考えると、もう東京を標準にしたのではダメだと思います。ニューヨークやパリや世界を標準にして、文化・芸能がベースになった町をつくっていかなければならない。世界のアーティストたちが内子町を訪れて、内子座の舞台を踏みたいと思うようにしなければなりません。内子座だけでできなかったらスバルを使ったり共生館を使ったり、あるいは知清河原や小田深山、泉谷の棚田など、内子町のいろいろなところを舞台にしてほしいと思います。世界の人たちが内子町に来て、1カ月、半年、滞在をして町民の人たちに世界最高の舞台を見せてあげる、世界に出会えるような文化芸術・伝統の町をつくる、ということを私たちは考えないといけないと思います。次の100年に向けての幕をどう上げるかということであれば、そのような方向も考えていいのではないかなと思います。1万7千人の町の人たちが世界の人たちと出会える町を目指すということは、農産物、料理、宿など、さまざまな面でレベルアップしなければいけないと思います。つまり内子町の持つ資源の価値を高めていくということです。価値を高めるということはそこに知恵がいります。私たちだけで足りない部分は、周りの人から力を借りて取り組む必要があります。そしてこの町の若者たちも、東京が標準ではなくて、この町に住むことによって世界の標準が分かってくる、東京に行かなくてもこの町でやっていけるじゃないか、と思うのではないでしょうか。そうすると地域に根を張る若者が育つ環境になっていくのだと思います。言葉の問題もマスターしていかないといけません。すごくレベルの高い町になっていくのではないかと思っているところです。次の100年に向けて大事な方向性になると思います。

 全国多くの町が過疎や少子化で悩んでいます。もがき苦しんでいます。しかし、そこに明るい未来の展望を見いだすとすれば、私はその町が持つ文化資本の蓄積がどの程度あるのか、それをどれだけ磨ききれるのか、どこに向かって情報として発信していくのか、そういうことを整理することが大事な時代になってきていると思います。いい町をつくるために全力で取り組んでいきましょう。