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平成28年4月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年4月7日更新

4月のごあいさつ

 

 皆さん、おはようございます。今年度は8名の新採職員をお迎えしての年度初め式となりました。社会人としての第一歩を踏み出された方は大変だと思います。皆さんには3つのことをお願いしたいと思います。まず一つ目は、社会人としての倫理観と組織の中で活動していく協調性をしっかりと身に付けていただきたいということ。そして二つ目は、自分の仕事が町の発展のためにどういう形で役に立っているのかをしっかりと見つめてほしいということ。税金をいただいて町民の皆さんに奉仕するというポジションにあるわけですから、そのことを忘れないでほしいと思います。最後の3つ目は、先輩の皆さんと一緒にタッグを組んで、町の人たちと一緒に汗を流して、立派な役場職員として成長してほしいと思います。先輩職員の皆さんもそれぞれの職場で若い人材を育てていってください。そして素晴らしい町になるよう、一緒に頑張っていきましょう。

 2日(土)から大阪で、各自治体の物産展があります。京阪神の内子人会の皆さんが駆けつけてくださると聞いております。私も日帰りで行って、トップセールスをしてこようと思います。これは、農業・林業・観光、それぞれの分野で稼ぐ町を目指すという考え方の具現化の一つです。農業ではハウスに対する助成率を上げるなど、生産の現場で元気を出してもらえるような施策を取り組んでいます。しかし、農家の皆さんにとって大事なのは、自分で作ったものにどうやって付加価値を付けて売るかということ。この部分は弱いところなのかなと思います。それを行政や農協で担っていこうということで、現在、東京や大阪や台湾などでフェアを開いたり商談会を開いたりしているわけでございます。今、その芽がやっと出てきたかなと思っています。

 それから林業についてです。内子町は8割が杉の木を中心とした山の町です。おじいさんやおばあさんたちが、一生懸命、山に植林をしてくれています。今、その木は伐期を迎えています。切らないことには足下にしっかりと光が当たらず、木が伸びない。大雨が降ったときには災害の元にもなりかねません。どうやって杉やヒノキを内子産のブランドとして高めていくか、さまざまな加工をして付加価値を付けて売っていくのかが大事で、その仕組みを町でつくらなければいけません。時間が掛かることかもしれませんが、国の支援も受けながら、方向性をきちんと定めていくことが大事だと思います。

 観光につきまして、今、内子町にはたくさんの外国の方が来られています。どうやってお金を使っていただくか、経済的な仕組みを町の中に作っていかなければなりません。おいしいお土産が買えるお店、息抜きができるすてきな喫茶店やお宿をどう作るかは、行政では難しい面がたくさんあります。民間で動きがあれば、県ともタッグを組んで、積極的に支援をしていかなければならないと思っています。

 それから、内子町が持続していくために、安全・安心の町であり続けるということが大事です。これまででは考えられないような集中豪雨が起こっています。また、伊方原発の避難の対応もまだまだ不十分です。自治センターや自治会館、消防の詰め所など、まだ改修が手つかずのところもあります。これからやっていかなければなりません。そして子育てについても、お母さんたちが安心して子どもを育てられるような環境が大事です。今年度から中学校卒業までの医療費は無料化ということでスタートします。また、インフルエンザに対する支援についても対応していかないといけないと思っています。

 2040年には、内子町の人口は約1万人、日本の人口は約9000万人になるといわれています。これは、人口問題研究所が発表している数字です。しかし、しっかりと踏ん張って頑張らないといけないということで、先日、内子町は1万2千人を目標にした地方創生のプランを策定しました。これには難しい問題が含まれていると思います。私の個人的な見解ですが、その町に何人の人口がいるか、つまり、住民基本台帳に登録された人口が、本当にその町のいろいろなものの尺度になっていいのかという疑問があります。全国どこでもそうだと思いますが、町内と町外を移動する広域的な人々の経済活動によって、町は成り立っています。果たして、住民票をおいている人たちだけがベースになっていいのかと思います。もちろん住民票をおくことによって、投票する権利が生まれたり、行政サービスを受ける権利が生まれたり、納税をする義務が生じたりということはあります。しかし、町というものはそういうことだけではないと思います。応援してくださる方や観光客の方がたくさんいらっしゃるわけです。そうは言っても、地方交付税の算定は人口がベースになっていますから、なかなかうまくいかないところはあります。ぜひ、人口とは一体何だろうかということを少し考えてみてください。国や県に対して、新たな提案を出していくことも必要なのかなと思います。

 最後に、道元禅師がこんな歌を詠んでいます。「春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえて冷しかりけり」。人間は季節の巡り合わせの中で、その恩恵を受けながら生かされている。自然と折り合いをつけながら生かされている。こういった考えを自分たちの財産として受け入れるスタンスがとても大切だと理解しております。内子町は本当に景観がいい町です。歴史も伝統も文化もあります。こんな素晴らしい町はない。先人の皆さんが一つ一つ積み上げて来てくださった結果です。私たちはそのことをしっかりと受け止めて、豊かな町になるよう、頑張っていかなければならないと思っております。

 今年度もどうぞよろしくお願いします。

新採職員
写真:年度初め式であいさつをする新採職員