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平成28年1月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月7日更新

1月のごあいさつ(仕事始め式にて)

 皆さん、あけましておめでとうございます。町長

 お正月はどのように過ごされたでしょうか。息子さんや娘さんたちが帰って来られた家庭もあるでしょうし、また、ゆっくりとご家族そろって温泉などに行かれた家庭もあるかもしれません。いずれにしても、昨年1年間の疲れをとりながら、新しい年に向けて頑張っていく思いで時間を過ごされたのではないかと思います。 

 今年のお正月は素晴らしい初日の出でした。私も八つ松(立石)の峠に行きました。ここ何年間かは残念な初日の出で、まともに見れた年はなかったように思いますが、今年はすごく良かったです。大勢の皆さん方にお集まりいただいて、みんなで祈願をいたしました。 

 さて、今日から国会が開かれます。27年度の補正予算は3.3兆円です。1億総活躍社会を実現するという安倍首相の強い意気込みの補正予算ですが、合わせて、TPP関連の補正がどの程度、どのような中身で出てくるのかを皆さんに注目していただきたいと思います。また、28年の本予算は96.7兆円です。その中で社会保障費は32兆円と過去最大の予算額になっています。これは、高齢化社会の進展に伴ってある程度やむを得ないことだと思いますが、国は地方の借金をどうするのかということが非常に気になるところであります。日本は国債依存度が35%です。アメリカは12%、イギリスは6%、ドイツにいたっては0.1%です。財政のバランスから言えば、これはあまりいい状況でなく、普通の企業では考えられない状況が続いていると思います。そういう意味では、内子町の財政はずいぶんと起債額を減らしてまいりました。まだまだ頑張っていかなければなりません。普通の家庭と同じ感覚を持って、国の財政、町の財政も考えていくことが当然のことだと私は思います。

 私たちは、日本は世界第2位の経済大国だという認識が頭の隅にあります。皆さんもそのようなイメージを持っておられるのではないかと思います。しかし、これはとんでもない話で、1人当たりのGDPを見ますと日本は世界で第27位です。前にも申し上げましたが、東アジアでは第1位がシンガポール、第2位がブルネイ、第3位は香港、日本は第4位で、次いで台湾と続きます。このままいけば日本は台湾や韓国に抜かれる状況で、世界第2位の経済大国なんて時代はとっくに終わっています。こういうことを考えますと、日本はさまざまな規制を改革しないといけません。農産物をTPPがらみで外に出していく新たな仕組み、そういったものを思い切ってやらないとなかなか太刀打ちできないと思います。特に農業の分野でいきますと、私はオランダが見本になるのではないかと思っております。面積、人口は九州と同じくらいですが、アメリカに次いで農産物の輸出国になっています。日本は小さな国ですから、日本人の持つ素晴らしい技術力で、物や農産物を価値の高い物にしていく構造に改められれば、もっと高い地位を占めることができる、そして、それを国民の豊かな生活に還元していく仕組みができれば、まだまだ頑張れる国になると私は思います。

 新しい年を迎えまして二つだけ皆さんに重点的に取り組んでいただきたいことがあります。一つは、内子座が創建100周年を迎えます。今まで大勢の方が内子座を愛して、育ててくださいました。中世から近代にかけての歴史的な評価を文化庁からいただきまして国の重要文化財の指定も受けました。その内子座は、次の100年に向けてのスタートを切らなければならない年になりました。内子座のような芝居小屋を持つ全国の自治体が集まって会議をする「全国芝居小屋会議」の全国大会が2月20日に行われます。合わせて、内子座の記念式典も内子座で開催する準備をしています。もちろん、子どもたちの狂言も大勢の人に見ていただこうと思っています。翌21日には、今から100年前に内子座がこけら落としをしたときの再演として、淡路人形浄瑠璃の公演を予定しています。3月13日には現代狂言、4月29日には立川志の輔師匠の内子座落語、8月20、21日には第20回内子座文楽を予定しています。このように、ここ何ヶ月か先、大きなイベントがあります。また、「えひめいやしの南予博2016」もありますから、町内外から大勢の人に内子座へ足を運んでいただきたいと思います。内子座は内子を代表する建物です。皆さんが町外へ旅行や視察に行かれたときに、「内子町には、歴史的な町並みや内子座があります」と必ず紹介をされると思います。次の100年に向かってしっかりとした位置をとり、新しいページを開いていく年にしなければなりません。皆さんの心からの協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

 二つ目は林業の問題です。ここ何年間か林業に新しい爽やかな風が吹くということはなかったように思います。これから先もしんどいかもしれません。内子町産材をどうブランド化させていくのか、川下の皆さんとどのようにタッグを組んでいけばいいのか、新しい机や椅子を作る加工の仕組みをどのようにしていけばいいのか、都会の皆さんにきちんと間伐ができた杉や檜の山をみていただく、小田深山のせせらぎに触れていただく、疲れた心身を癒していただく、そういう空間として内子町の森や山を提供できないだろうか-。新しい林業に向けてギアチェンジをしていかなければならないと思っています。現在、竹本吉輝さん(株式会社トビムシ代表取締役)に来ていただいてさまざまな仕掛けを検討しております。今年いっぱいかけてできるところから実施していく、構造的に変えていくということに精力的に取り組みたいと思っております。もちろん、これは行政だけでできることではありません。森林組合の皆さんや林家の皆さん、町の人たちとしっかりとタッグを組んで、知恵を出しあいながら進めていかなければならないと思います。内子の森がもっともっと元気が出れば、新しい空気が入り出します。そして元気になった森からは清らかな水が流れます。清い水の流れるところには、心優しく心豊かな町の人たちが集うことができます。そういう町には町外からも大勢の人が訪れることになります。おいしい食べ物があって、美しい農村景観があって、歴史や伝統や文化が大事にされる、まさにキラリと光る町につながっていきます。そういう町をしっかりとつくって、私たちは次の世代にバトンタッチしなければなりません。私たちの役割は非常に大きいものがあります。今年1年、皆さんの全力を発揮していただきたいと思います。

 今年は申年です。いろんなことわざもあるようですけれども、調べておりましたら、木になった実が熟するという意味もあるようです。内子の町もさらに完成度の高い町を目指して行かなければならないと思います。もちろん課題はたくさんあります。皆さんと一緒に力を合わせて、今年1年、頑張ってまいりたいと思います。皆さんの心からの協力と支援をお願い申し上げまして、そして、家族を大事にしながら、全力でこの町の発展のために尽くしていただきたいと思います。年頭のあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。