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平成26年12月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年12月5日更新

12月 町長あいさつ

  12月に入りました。本当に一年が経つのは早いと感じています。

 さて、11月29日(土曜日)に内子町国際交流協会設立20周年記念式典並びにシンポジウムが内子座で行われました。国際交流協会事務局の教育委員会の皆さん方をはじめ、手伝っていただいた大勢の皆さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。

 非常に天気が良かったこともあり、会場には大勢の関係者の皆さん方に集まっていただいて、20年を節目とする意義ある内容の催し物ができたのではないかと私は捉えています。ご来賓には、長谷川愛媛県副知事をはじめ、大阪の領事館からは、フローリアン・イェーガー副総領事、東京からは、ドイツ・バイエルン州駐日代表のクリスティアン・ゲルティンガー博士、また岡崎昌之法政大学院教授や、長きにわたり内子町をご支援いただいている国際経済フォーラム代表の瀧口勝行氏にもお越しいただきました。

 ご案内のように、内子町国際交流協会は、内子町が古い町並み保存を、どう保全し活用していくかを先進的な取り組みに学ぼうということで、1986年に、当時のローテンブルク市長をお招きして開催したシンポジウムが契機となり、特に「青少年の子どもたちに広く海外を見せていこう!人材を育てる制度、基金をつくろう!」と、民間の皆さんがパンフレットに趣意を書きまして、一軒、一軒、事業所や会社を回っていただき、1億円を集めていただきました。それに内子町も1億円を出し、2億円を基金にしてスタートしました。

 以来、260名を超える青少年が、ドイツをはじめヨーロッパの国々を見てまいりました。町の人たちも大勢、ローテンブルク市を中心に行っていただきました。もちろん、ローテンブルク市からも、市長ご夫妻をはじめ、多くの方が内子町に来ていただきました。そういう交流を20年間続けてきたわけでございます。

 私は、国際交流の意義というものがどこにあるのかということを考えたときに、外の世界を見ることによって、改めて自分たちの国や町の良さを振り返ることができると考えています。「日本は、なんて良い国なのだろう」「内子の町は、なんて素敵なんだろう」ということを、改めて感じることができます。ただ、世界には、宗教上やイデオロギーの問題等で、未だに殺し合いをしなければならない等、色々な課題を抱える国がたくさんあります。十分な教育が行き届いていない、医療体制が十分でない、そういう中で多くの国民が苦しんでいる国がたくさんあります。

 振り返ってみますと、私は、西洋の生活・原理というものが、日本の国には馴染まなかったことが、案外幸いしたのではなかと思っています。江戸末期、漢学が大きなウエイトを占めていましたが、次第に薄らいでいきました。次に出てきたのが蘭学です。福沢諭吉などは典型でした。大阪の適塾で蘭学を学び、自分は日本で一番の蘭学者だと思って江戸に行ったら、江戸ではもう英語になっていた。横浜沖にきた黒船を見て、大変ショックを受けています。たまたま運よく咸臨丸に乗りこんで、栄華の国アメリカに行って、大変ショックを受けた、そんな歴史を皆さんはご存じだと思います。

 そういう中で、回教徒にしても西洋の様々な宗教にしても、そういう生活の原理というものが、日本では、人々の生活の中に網の目のようには入ってこなかった。皿の上に乗せた色々なものを、合わないものは簡単に取り除いてしまう、そしてまた次のものを入れていく。それは、情が薄いとか軽いとかということではないと思うんです。日本人には、体質的に合わないと考えたほうがいい。そういうものをベースにして世界の人たちと付き合っていく、見ていくということはとても大切なことだと思います。

 ご承知のように中国では、毛沢東思想が吹き荒れて大勢の国民が犠牲になった歴史があります。そのような歴史と比べれば、日本は素晴らしい国だと思います。そういう意味で、海外に行くということは、日本や内子の国を改めて見つめ直し、更に良い町にしていく役割を、それぞれが果たしていくということを考えるきっかけになるのではないかと思っています。

 大勢の先生方からご指摘を受けました。これからもしっかりと、若者だけではなくて、町の人たちが外に出られるような機会をつくって欲しい。そして、ローテンブルク市との関係は、今後も大切にして欲しいということであります。それを受けて、内子町国際交流協会の次の新しいページが開けられるように、皆で努力していかなければならないなと思っているところでございます。

 今年は、国際交流協会設立20周年、内子町が合併して10年、内子座創建100年という大きな節目の年となります。これから大きな事業を展開して参りますが、どうぞご協力をよろしくお願いします。

記念式典