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平成26年10月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年10月1日更新

10月1日 町長あいさつ

早いもので、もう10月となりました。

さて、9月30日の新聞に出ておりました安倍首相の所信表明演説を見ますと、隠岐の島の海士町や徳島県の祖谷の話が具体的に述べられていました。首相演説の中で、具体的に町の名前が出るというのは極めて珍しいことです。それだけ、国も地方の再生・創生に対して、本腰が入ったという気がしております。

 私は、イタリアのまちづくりについてよく話します。イタリアは、人口の少ない小さな町が多く、ボローニャも同様に十数万人の小さな町ですが、自分たちの町の歴史や文化、建築様式や食べ物などを大事にしながら、世界中からお客さんを呼び込んでいます。ドイツもそうですが、町全体が非常に美しく、訪問客を魅了して止まない国だと私は思います。日本がとってきたこれまでの東京一極集中の政策には問題があると思います。労働力、食料、エネルギーは、全て東京や名古屋、大阪などの大都市に吸い上げられてしまいました。その構造的な問題がある中で、地方はこれからどうやって力量を付けていけばよいのでしょうか。

 それにはまず、美しい農山村をつくらなければなりません。訪日外国人観光客が増えていますが、それはそれとしながらも、自分たちが誇りに思える美しい農山村、内子に来られたお客様に「内子の町は美しい」と思って頂ける町がつくれるかどうかだと思います。そのためには、電線の埋設、大型の看板の撤去、派手なネオンサインの撤去などが必要です。日本の地方都市全てが、ミニ渋谷やミニ新宿のようになってもいいのでしょうか。その町の魅力的な歴史や伝統、文化がどこにあるのかを求めてお客さんは来られているのです。

 自分たちの誇りになるものを失って良いのか。公共事業として道路や橋をつくっていくことも大事なことですが、同時に、美しい日本をつくるという第2の公共事業があっても良いのではないかと思います。そのために、今の法律を点検し、内子町景観まちづくり条例等も点検し、具体的な提案を積極的に行っていくことが大切だと考えています。中国の禅に「明珠在掌 (みょうじゅたなごころにあり)」という言葉がありますが、まさにそういうことなのだろうと思います。

それから、もう一つは、経済力を上げることです。内子町の農家の皆さん方、商店街の皆さん方は、モノをつくるレベルは高いものがあります。温暖な気候の中で生産されるぶどうは、一房何千円もするものができるほど、内子町は県下を代表するぶどうの産地でもあります。千疋屋(せんびきや)に出してもひけをとりません。これをどうやって内子ブランドとして売っていくのか。年間100万人を越える人が内子町に来られていますが、ぶどうが年中あるわけではありません。ぶどうも桃も梨もそうです。これを、内子町のブランドとして少しでも価値あるものに高めていかなくてはなりません。町の人だけでは難しいところがあります。町外の人の力が必要かもしれません。プロの力も必要かもしれません。若い地域おこし協力隊の力なども必要です。新しい視点で新しい空気感をもってこの町に入れ込んでいく、ビジネスとしてつくり上げていくという視点が大事だと思っています。

 内子のブランドと美しい農山村をつくり上げていくことが、地方創生に向けて大事なキーワードになるのではないかと思っています。

田丸橋