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平成26年7月 町長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月4日更新

7月2日 町長あいさつ

梅雨とはいえ、どうやら雨が少ないようです。しかし、梅雨末期には災害が発生する可能性も高く、過去にも何回か、特に大瀬地区の皆さんには避難をしていただいたこともございますので、この時期は緊張感を持って備えていただきたいと思います。 

さて、7月1日、「集団的自衛権行使を可能とする憲法解釈変更」が閣議決定されました。私は、先般の議会でも触れましたが、今回の決定は立憲主義に触れるのではないかと個人的な見解を持っています。憲法は、国民を豊かにするために、また国民の権利を守るためにあるもので、国家が勝手なことができないようにコントロールするのが立憲主義の考え方です。時の内閣が、憲法の大きな柱の解釈を変えても良いということではありません。国民全体で、今がどういう状態にあるのかをしっかりと議論し、憲法を改正するということが一番大事なのではないかと思います。時間がかかっても、立憲主義の精神からいえばそうすべきだと思います。 

戦後70年間、日本の自衛隊は人1人殺さず、また自衛隊員も一人として命を落とすことはありませんでした。このことは海外からも高く評価されています。今回の閣議決定は、この70年間に培った日本の国を一気に変えてしまいかねません。そういう意味で私は、今回の決定がこれでいいのかと懸念を持つ一人であります。今まで、日本は近隣諸外国ときちんと連携をとりながら平和な地域をつくってきましたが、これからも更にアクセルを踏み、もっとやっていかなくてはならない時期にきていると私は思います。 

個人的なことを申しますと、私は韓国に20年来の友達がいます。韓国に行くと、家族ぐるみで出迎えてくれますし、こちらに来られますと我が家流でお迎えします。アルコールを交えながら、喧々諤々と議論をしますとお互いの違いがよく分かりますが、お隣の国ですから、多少のことがあっても仲良くしなければなりません。腹を割って話せばわかり合えることが多々あります。誤解を解くこともできます。そういう意味で、日本の伝統や文化、今までの日本の国の有り様というのを大事にしながら、更に交流を深めていかなくてはならないと思っています。これが、これからの日本をつくっていくベースになると思っていますし、これから色々な事態が起こっても、冷静に見据えていかなければならないと思います。 

原子力発電所の再稼働問題についても、いま全国民が注目しています。確かに、敗戦から今日に至るまで、エネルギーがベースにあり、我が国の資本主義の発展を支えてきたということは否めない事実であります。しかし、東日本大震災を経験し、本当にこれでいいのだろうかと国民は考えたと思います。そして、様々な選択肢を考えたと思います。その一つの選択肢が、なるべく原発に依存しない社会のあり方を考えていくことです。その結果、もしかしたら、日本は経済大国ではなくなるかもしれません。一日中、テレビをつけていられるような国ではないかもしれません。もっと質素で穏やかな国民の暮らしが求められるかもしれません。それでも国民は耐えられるのかという覚悟も、一方では必要なのかもしれません。そのようなことをもっと議論をすることが本当に大切ですし、日本人としての覚悟が問われる、そういう時期に来ていると思います。

 話は変わりますが、先般「狂言」を内子座で行いました。子どもたちが、伝統文化に対してあのように興味を持っているのかと驚きました。茂山さんも、これから楽しみだと言われておられました。内子座は、100年の風雪に耐え、今日まで内子の文化を支えてきた娯楽の殿堂でもあるわけですが、次の100年を見たときに、この内子座がどうあるべきなのか。町民の皆さんがしっかりと受け継ぎ支えていくことで、「内子と言えば内子座だね、内子座はすごいね」と言われ続けることに意味があります。建物だけを残すのではなく、使ってこそ意味のある建物です。内子座では、音楽祭や文楽など、年中色々な催しをやっていますので、チケットを購入してぜひ参加し味わってください。

 平成26年度文楽案内ポスター